ニットはループ(編目)のつながりによって作られる。

ループのまるみや、ふくらみのために、ソフトで軽く暖かく、伸び縮みがよく、また、しわになりに く いとい

う特性がある。衣料としては、着脱がしやすく、またきていて疲れない。感覚的にクラ フト( 工芸)的なとこ

ろがあり、また、カジュアル性を表現するという面がある。

 

1.伸縮性に優れており、組織としての空間が多く融通性が高い。

2.体型に適応するので、動きやすい。着やすい。

3ソフトで軽く弾力性がある。

4.ドレープ性がある。

5.シワになりにくく、ルーズな構造で、たて・よこ方向へ糸が移動し、融通があり復元もしや すい。

6.アイロンの必要性が少ない 。

7.通気性・吸水性があり乾燥しやすい。

8.見かけ比重が軽い。

9.保湿性がある。

ニットは衣料分野として、下着から外衣までのすべて、及び靴下、手袋、帽子、マフラー、ストール、ネク

タイその他に幅広く用いられる。また、カーテン、カーペット、椅子張り地などのインテリア・テキスタイル

分野に用いられ、生活の中に深く入り込んでいる。

 

ニットはループのつながりによって作られるが、そのループのつながり方の状態によって、大きく二つに

分類される。すなわち、緯編式と経編式である。

緯編式
ループが横方向に進みながら編地を作っていくもので、この場合には、たった1本の糸でも編地

を形成することができる。

経編式ループが縦方向に進みながら編地を作っていくもので、この場合には、たくさんの平行に揃えた

経糸(たていと)を用い、互いに絡ませながら編地を形成する。

 

ゲージとは、編み機の針の密度、1インチ(通常1インチ=2.54センチ)間の編み針の本数のことをいい、

ニット製品の編み目が粗いか密かを表す単位のことをいう。例えば、1.5G(ゲージ)や3Gは数字の小さ

い方なので編み目が粗くローゲージ(low gauge)やコースゲージ(course gauge)という。逆に、10G以上

をは数字が大きい方なので密なハイゲージやファインゲージ(fine gauge)という。5〜7Gは、ミドルゲー

ジという。

平編(ひらあみ)、ゴム編、パール編(ガーター編)を三原組織といい、また、これにスムース編を加えて、

四原組織ということもある。

平編
天竺編とも言い、1列の編針によって編まれる、もっとも代表的な編地である。

ゴム編
2列の編針を用い、それらの針の出合が互い違いに配列されたもので編まれる。この針の出合

のことをリブ式という。

パール編
ガーター編ともいい、編針の両端にフック(糸を掛けるところ)がついた両頭針を用い、これが

二つの針床に刻まれた針溝の間を移動して、いずれか一方の針床に位置してニットをするものである。こ

の方式を両頭式またはリンクス・アンド・リンクス式という。

スムース編
2列の編針を用い、それらの針の出合が付け合せになった配列のもので編まれる。この針

の出合のことを両面式という。

大分類

小分類

品質表示統一文字名

繊維名の略号

備考

天然繊維

植物繊維

綿

C

米綿

エジプト綿

ペルー綿

 


 


ラミー(苧麻)

リネン(亜麻)
ヘンプ
ジュート

動物繊維





 

メリノ
モヘア
カシミア
アルパカ
アンゴラ
キャメル

ビキューナ

Si

長繊維絹糸を撚って用いる場合と絹紡糸を用いた場合がある。

化学繊維

再生繊維

レーヨン

木材パルプやコットンリンター(綿花を取った後に残る短い繊維)の繊維素(セルローズ)からの再生。

ポリノジック

キュプラ

Cu

半合成繊維

トリアセテート

T

セルローズや蛋白などに、化学薬品を作用させて作る。

アセテート

A

プロミックス

P

合成繊維

アクリル

An

石油、天然ガス、石炭などをもとにして、化学的に合成したものからつくる。

ポリエステル

E

ナイロン

N

ベンゾエート

Ba

ポリウレタン

U

糸の太さについては、短繊維(紡績糸)は番手で、長繊維はデニールで呼称する。番手は数が小さくなる

ほど、糸が太くなり、逆にデニールはすうが大きくなるほど、糸が太くなる。

綿糸
(英式綿番手):1ポンド(453.6グラム)で、840ヤード(768.1メートル)の長さのある糸を1番手と呼ぶ。

麻糸
(英式麻番手):1ポンドで、300ヤード(274.3メートル)の長さのある糸を1番手と呼ぶ。

毛糸
(共通式番手):1000グラムで、1000メートルの長さのある糸を1番手と呼ぶ。

長繊維
(デニール):9000メートルで、1グラムあるものを1デニールと呼ぶ。

以上、紡績糸の番手の表し方を恒重式と言い、長繊維の場合を恒長式という。

 

綿番手X1.7=毛番手
毛番手X0.6=綿番手
麻番手X0.36=綿番手
綿番手X2.8=麻番手
9000/デニール=毛番手
9000/毛番手=デニール
番手の異なる2本の糸を合わせて用いる場合の合成番手の計算は間違えやすい。例えば、40番手と60番手を合成すると、次式により24番手になる(撚り係数除外)
40番手+60番手=(40X60)/(40+60)=24番手

 

編み機のゲージに合致し、編やすく、安定した編地を得るために用いる糸の太さのことを適合番手という。編み機の種類に応じて、ゲージに応じて適合番手は変化する。
G=ゲージ
C=糸番手(共通式)
K=常数
C=G2/(K2x1.129)
このKについてはチェンバレン(CHAIN-BERLAIN)の次のような実験数値がある。
横編機・・・・・・・・・・・・・・3.0
フルファッション編機・・・・・・・7.0
丸編靴下機・・・・・・・・・・・・3.4
円形べら針平編機・・・・・・・・・3.5
円形べら針リブ編機・・・・・・・・2.5